獅子舞
獅子舞が盛んな富山県で、輪をかけて獅子舞熱が高いのが氷見市。
熱心なファンが多く、毎年春と秋の獅子舞シーズンには多くの見物客が訪れます。
開催時期
全国的にはお正月の行事として舞うことが多いですが、富山県、そして氷見市では春または秋に開催されます。
春はその年の農作物の豊作を祈念して、秋は五穀豊穣に感謝して獅子舞を神様に奉納するのです。
特徴
氷見獅子の特徴は「百足獅子」。獅子の胴部分に5、6名が入り巧みな動きを演出します。
またスピード感のある早いテンポのお囃子で勇壮に舞われます。
登場人物
◆天狗
採り物(とりもの)と呼ばれる武器を持ち、獅子にとりついたケガレを祓いながら軽快なステップで舞われます。
天狗の衣装や採り物の種類は地区によってさまざま。
天狗自体にも違いがあり、烏帽子をかぶり天狗の面をつけたものもいれば、「ズッカブソ」というザンバラ髪が特徴的な天狗もいます。
◆獅子
カヤという胴部分の幕は牡丹唐草文様や巻き毛文様を染め抜いやた麻布木綿布が獅子頭の後ろにつけられます。
獅子頭は、材質は桐がスタンダードで、表面、内側が朱色、角や耳、口は金色で飾られています。重さは6kg前後。井波彫刻として有名な富山県南砺市井波地区で作られたものが多いです。
獅子頭にも地区ごとの特徴がみられます。
◆太鼓台
氷見獅子の特徴の一つでもある立派な太鼓台。地元では「たいこんだい」と呼ばれます。
下部は櫓(やぐら)状で、幅1m、奥行き1.3m、高さ1mほど。その上には擬宝珠をのせた高欄を巡らせ、屋台中央には高さ2mほどの若松がたち、その下にお囃子で使う太鼓が置かれます。
ひみ獅子舞ミュージアム
獅子舞の里・氷見の獅子舞を紹介する施設。
獅子頭・天狗面の展示のほか、獅子舞の時期には実演が行われることもあります。
詳細は紹介ページへ ひみ獅子舞ミュージアム