貴重な水草、十二町潟水郷公園のオニバス
お知らせ(令和6年6月8日現在)
公園内の木道は老朽化のため歩行が困難な箇所があります。お立ち寄りの際はお気を付けください。
また、県道76号線側の駐車場内にあるお手洗いは能登半島地震による浄化槽の破損のため、現在ご利用いただけません。
「十二町潟横断橋」を渡って左手の駐車場にあるお手洗いをご利用ください。
公園に関するお問い合わせは氷見市都市計画課(0766-74-8078)へご連絡ください。
オニバスとは?
オニバスはスイレン科に属する1年草の水草。
発芽は5月上旬頃からで、最初はヤジリ形の水中葉が出て、7月頃になると直径1mを超える巨大な水上葉を数枚あらわし、葉の表裏・葉柄、果実の表面などに無数のトゲをつけます。
花期の8月上旬には水中からトゲのある長い柄をのばし、先端に5cm前後の赤紫色の花をつけます。
9月下旬には鳥のくちばし状をした果実がわれて種子が水面に浮かび、2から3日後には沈んで次の発芽に備えます。
大正12年(1923)「十二町潟鬼蓮発生地」として天然記念物に指定された頃は、巨大なオニバスが群れ浮かぶ日本の代表的生育地でしたが、さまざまな環境変化によって生育株は年々減少し、発芽も見られなくなってしまいました。
しかし、氷見市では昭和56年(1981)から再生に取り組み、平成3年(1991)十二町潟水郷公園内のオニバスの池に発芽、開花にいたっています。
ついで平成5年には移植ぬきの自然発芽にも成功し、市民や観光客の目を楽しませています。
十二町潟水郷公園は、この潟の貴重な歴史性と自然資源を生かして、建設省のアーバンエコロジーパーク(自然生態観察公園)の指定を受け、都市公園として整備されました。
公園内のほかの植物
水郷公園内には季節によってさまざまな植物がみられます。散歩や写真撮影に出かけてみてはいかがでしょうか。
ハス 見ごろ:7月から8月
スイレン 見ごろ:6月
ショウブ 見ごろ:6月