大伴家持がこよなく愛でた氷見のフジ
しばしば布勢水海に遊覧した越中国守・大伴家持は、田子の浦周辺の藤の花の美しさを愛し
「藤波の 影成す海の 底清み しずく石をも 珠とぞ吾が見る」
(万葉集め第19巻4199)と歌っており、氷見市下田子の田子浦藤波神社の後ろには、その歌が万葉仮名で刻まれた「大伴家持卿歌碑」が建っています。
また室町時代に佐阿弥安清がつくった有名な謡曲「藤」も、田子の浦の藤がテーマです。
今日、その見事さをしのばせる藤は、神社の鳥居の真上にかかるものが最も古く、推定樹齢200年。
目通し幹回り1.08m、根元周囲2.77m、樹高28mという大樹です。樹勢は昔に比べて衰えていますが、毎年5月中旬の1週間ぐらい、うす紫の花房を優雅に開きます。
このほか鳥居の左側には、まだ若い白藤もいきいきとした花房を咲かせ、訪れる人々をうっとりさせています。
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